クロック周波数の変更方法

 カウンタやFFなどはクロック信号に同期して動作します。ベースボードはクロック信号発生器を搭載しており、装着したブロックに共通のクロック信号を供給します。クロック信号の周波数は、ベースボード上の3つのスイッチによって簡単に変更できます。以下でクロック周波数の変更方法を説明します。

 

まず電源を入れた直後の通常モードから

MODEと表示されている白いボタンを1回押すと数値表示のDH側がFrに変わりクロック周波数設定モードになります。Frは周波数(Frequency)を示しており、DL側の値が周波数値です。この場合、1x10^1 =10Hzを示します。 

赤ボタンを押す度に表示はFr11 -> Fr21 -> Fr31・・と変わり周波数が20Hz,30Hzと上がっていきます。Fr91の次がFr12(100Hz)になります。50kHzが最大(Fr54)です。黒ボタンを押すと周波数が下がります。下限の周波数は1Hz(Fr10)です。Fr00という設定にするとベースボード上の発振器を停止して、外部からのクロック信号を入力するモードになります。複数ボードで同期動作させる場合に設定してください。

この状態で電源をOFFにすると変更した周波数設定は破棄されますが、白ボタンを長押しすると数値表示がFLSHとなり、変更した設定がフラッシュメモリに書き込まれます。本当に書き込まれたかを確認します。

電源を一度OFFにします。

再度電源を入れて、白ボタンを押して周波数設定モードにすると、先ほど設定変更した周波数値が表示(Fr12)となっていることが確認できます。

フラッシュメモリに書込まれるのは、クロック周波数値、定数C1,C2,C3、数値表示の表示モード(10進、16進、2値)です。