プログラミング教室を開催してみました!

●概要

  2020年12月26日、27日、稲城市立iプラザにて「冬休み短期プログラミング教室」を開催しました。Cube-D PGを使った<パソコンを使わない>小学生向けの入門講座です。ロボット教室を手掛けている㈲ビーディーアイ様との共同開催で、講義は本間が担当しました。講義時間は90分完結で、1講座最大10名(ただし低学年は保護者同伴)です。

 講義内容がある程度まとまったところで開催の告知をしました。最初4年生以上がほとんどだろうとの予想に反して、エントリーされたほぼ半数が1年生だったため、内容を大幅に変更して、テキストにもルビをふって・・・といった追加作業が発生しました(-_-;)

●参加者

 右グラフが参加者の学年の内訳です。コロナ感染者が増加しているためエントリーがなくて開催中止も覚悟していたのですが、ちょうどよい人数で開催できました。小学校からプログラミングの授業が開始されたこともあって、関心が高まったのでしょう。5年生の多くはご兄弟で参加されていました。あまり内容を易しくしすぎると5年生が退屈してしまうし、逆に難しくしすぎると1年生が楽しめないので、講義内容はずいぶん悩みました。

 結局、ループ処理や分岐処理もそのまま入れ込んで、ブロックの装着図を全て記載。原理がわからなくても図の通りに作れば動くようにテキストに図を多く追加して、最終的に表紙も含めて42ページになってしまいました。

●講義内容

 講義の内容は左の通りです。プログラミングボードにブロックを取付けてプログラミングし、ロボットカーで確認しながら、ループ、モジュール化、センサ、分岐の概念を体験できる内容になっています。

 組合わせたブロックを1つにまとめる操作は「合体」という言葉で表現しました。すんなりと受け入れてもらえました。

 Cube-D PGにはもともとスピーカはありませんが、サーボモータ用の出力ポートに取り付けられるような2㎝x2cmhほどの子ボードを作成し、そこにミニチュアスピーカーとトランジスタ1石のドライバ回路を搭載しました。そして新たに「音」ブロックを追加して、高さの音と長さを指定できるようにしました。救急車のサイレンは、この「音」ブロックを使ってシとソの音を繰り返して発生させています。ピコピコライントレーサは、左右モータの動きに合わせてソとシの音を鳴らしながら走るライントレーサの拡張版です。

●ブロックシール

 ブロックシールはピクトグラムを意識して作成したものが別にあるのですが、やはり小学生には分かりにくいと考えて右のような漢字版を急遽作成しました。緑は新規追加の「音」ブロック、分岐は、「分れ道」ブロック」としてみました。

 プログラミングボード上で、本当はブロックの種別も変更が可能なのですが、操作手順が増えることを避けるため種別は固定でパラメータ(動作時間や繰り返し回数)の変更だけできるようにボード側のF/Wを細工して制限をかけました。

 12個のブロックは紙トレイに載せて使ってもらいました。

●講義中様子

 小学生の前で話をするのは初めての経験でしかも1年生が多いのでどうなるのか心配でしたが、始めてみるとスムーズで拍子抜けした感じでした。たまたま今回集まってくれたお子さんが特別だったのかもしれませんが、1年生もその集中力は大人に負けないくらいでした。もちろん途中で飽きて立ち上がるお子さんは一人もいませんでした。

 残念だったのは、27日の講義時に数台のロボットカーがセンサ系のトラブルを起こしたことで、原因は現在調査中です。中断させてしまって申し訳ありませんでした!

●アンケート結果

アンケート結果をまとめます。

非常に好意的な内容で安堵しました。難易度としては1年生ではちょっと難しいけれど、5年生では簡単との回答で予想通りです。ただし参加者全員が「とても楽しかった」か「楽しかった」だったので、1年生も十分楽しんでもらえたのは予想外でした。今回のトライアルでは1年生の理解力に対する認識を新たにしました。

アンケート自由記述欄の中から

  • おもしろかったです(小5)
  • 普段のレゴブロックとは異なるプログラミングに興味をもって取り組んでいて参加してよかったと思います(小1保護者)
  • さいしょなにをするのかわからなかったけど、やってみるとたのしかった(小1)
  • プログラミングがたのしかったです(小1)
  • 全部のたしかったです。プログラミングボードはとてもあつかいやすかったです(小3)
  • 短い時間でしたが子どもがはまっている様子が分かりました。プログラミングの一端を理解するのにはよい教材だと思いました(小2保護者)
  • とても楽しかったです。ちょっとむずかしかった(小1)
  • ボードでロボットが動くのがおもしろい(小1)
  • 小1の子供でもすぐ理解して楽しく作れたのがよかったと思います(小1保護者)。
  • プログラミングが大すきです。なのでぜひプログラミングきょうしつに入りたいです(小2)
  • ボードが使いやすかった。分かりやすかった(小5)

来年1/10と1/24に同じ講座を開催(@稲城市立iプラザ)します。