人間が耳で聞き取れる音の高さ(周波数)は、20Hzから20kHzといわれています。特に聞き取れる最高周波数は、年齢とともに下がり聞こえにくくなることが分かっています。これを利用して、夜間限定で17kHzの高周波(モスキート音)をスピーカで流し、公園に屯する若者を遠ざける(設備破損防止など)取り組みが日本でも行われているようです。
補聴器メーカのモスキート音測定指標は下記のようです。
20代まで聞き取れる→16kHz
30代まで聞き取れる→15kHz
40代まで聞き取れる→14kHz
50代まで聞き取れる→12kHz
60代まで聞き取れる→10kHz
Cube-Dのマルチブロックは、入力値によって発振周波数が変えられる周波数変調機能に切替が可能です。これをスピーカ入力に接続すると任意の周波数の音を発生させることができます。音の高さは、入力値が2増えると半音(周波数では2^(1/12)倍)変わり、24増えると1オクターブ(周波数では2倍)かわります。10KHzから20KHz付近の入力設定を表にまとめてみました。ただし設定値が奇数の場合、その一つ下の偶数と同じ音程になります。
周波数は定数C3により設定します。白ボタンを数回押してC3の設定モードにしたまま赤ボタンと黒ボタンで値を変更します。設定値と周波数の関係を下に示します。
設定値 | 周波数[kHz] | 可聴世代 |
C6h | 9.3 | 全世代 |
C8h | 9.9 | 60代以下 |
CAh | 10.5 | |
CCh | 11.1 | |
CEh | 11.8 | 50代以下 |
D0h | 12.5 | |
D2h | 13.1 | |
D4h | 14.1 | 40代以下 |
D6h | 14.9 | 30代以下 |
D8h | 15.8 | 20代以下 |
DAh | 16.6 | |
DCh | 17.4 | |
DEh | 18.7 |
ちなみに筆者(50代前半)はD4h以上は全く聞こえませんでしたので、耳年齢は年相応ということでしょうか。Cube-Dに搭載しているマイクロスピーカーとドライバ回路のばらつきによってボードによる音量のばらつきが存在しますが、聞こえるかどうかの検査だけなら問題なさそうです。
ご家族と一緒に耳年齢を調べてみてはいかがでしょうか?